烏山のマイスター

千歳烏山駅北口から駅前通りを旧甲州街道方面へ徒歩約2分のお茶専門店。お店の中へ足を踏み入れると、焙じたお茶の得も言われぬよい香りが漂います。こちらの２代目店主・加藤さんのご実家は、静岡の茶農園。64年前に先代が三鷹でお茶の販売を始め、4年後の1959年に千歳烏山に移転。現在のお店を開業しました。

創業当初は自社の農園の茶葉を中心に販売していましたが、現在は鹿児島・知覧のお茶をはじめ、幅広い種類のお茶を揃えています。なかでも人気が高いのが、オリジナルブレンドの緑茶。毎年新茶の季節になると、数多くの種類のお茶を試飲し、4～7種類の茶葉を配合したお茶のレシピを作るといいます。実際にお店には膨大な数のレシピのメモがあり、茶葉の種類と配合量がびっしりと書かれていました。その基準は一体どのようなものかと尋ねてみると「味、香り、色、価格、すべてのバランスをみながら検討していきます。軸となるのはうちのお客さまの好みに合うかどうかですね」とのこと。長年の付き合いで、お客さんの好みの味を熟知しているそうです。毎日の食事でいただく手ごろな価格のものから高級茶まで、烏山のお茶の間の味を支え続けるお店です。